【記事型広告 現地レポート】 2009.01.19
今や数少ない地方の成長都市、北上。
岩手県北上市。
少子高齢化が急速に進行し、人口の減少が進む地方にあっては、
ここは今や、数少ない「成長都市」のひとつだ。
昨今ではさすがに「世界同時不況」の影響を受けてはいるものの、
同規模の地方都市には無い「勢い」のようなものが感じられる。
確かに、ここ北上市でも中心市街地の空洞化という、
地方都市共通の問題を抱えてはいるが、
人口10万人程度の地方都市にしては、
ビジネスホテルやシティホテルの数は、驚くほど多い。
しかもここ数年、その数が明らかに増えている。
ルートインや東横インなど、よく知られた顔ぶれだけでなく、
地元資本のローカルチェーンなども健在だ。
「激戦区」北上に、ワンランク上の設備・仕様で登場したホテル。
「カンデオホテルズ」という、ホテルチェーンをご存じだろうか?
ハイセンスなインテリアや展望大浴場など、「ワンランク上」
のビジネスホテルを目指し、2007年2月よりチェーン展開を開始した、
どちらかと言えば「後発」のホテルチェーンだ。
当初のファンド系の不動産会社が、「戦略子会社」として
同ホテルチェーンの運営会社を設立、
今日では親会社の資本を離れ、独自の運営を行っている。
そのチェーンの第一号店が、
CANDEO HOTELS(カンデオホテルズ)北上だ。
場所は北上駅から徒歩20分程度の、幹線道路に面した一画にある。
クルマでのアクセスは良好だが、
駅周辺に多数のビジネスホテルがひしめく北上にあって、
この場所が「好立地」と言えるかどうかは、やや疑問ではある。
さっそくホテルの中に入ってみる。
イメージは、高級マンションのモデルルーム。
多くの人にとって「ハイセンスなインテリア」と聞くと、
何か使い古された、鼻につくキャッチコピーであろう。
しかし、エントランスからフロント、ロビーに入った瞬間の第一印象は、
高級マンションのモデルルームそのものだった。
白と黒を基調としたトーンは、好き嫌いはあるだろうが、
他のビジネスホテル・チェーンよりは確かに「ワンランク上」
と言えそうなものだった。
では、客室はどうか?
室内の照明、カップやグラス、ポットなどの備品、
ハンガーや歯ブラシ、タオルに至るまで、すべてのデザインが
「考え尽くされた」選択だということを実感した。
細かいことで言えば、
歯ブラシやかみそりのパッケージが「透明」だということ。
また、一番印象的だったのは、
着替えが浴衣やバスローブではなく、
上下がちゃんと分かれた「館内着」だということ。
これは寝やすいだけでなく、
「恥ずかしくない」格好で、大浴場や朝食会場へ出向くことができる、
という大きなメリットがある。
なお同ホテルでは、「シモンズ社製のベッド」を強調しているようだが、
正直、特別なベッドという印象は無かった。
展望大浴場。プラス1,000円の価値はここにあった。
同ホテルチェーンの最大の「売り」は恐らく、
最上階の「展望大浴場」であろう。
ホームページなどでその写真を見た人は、
この「付帯施設」の存在だけで同ホテルを選択している人も多いと思う。
実際に入ってみると、ホームページで見る写真よりは、やや小さいという印象。
それでも、景色や開放感は折り紙付きだ。
なお、この展望大浴場は男女入れ替え制となっている。
日によって入れ替え時間が異なるので、予めチェックが必要といえるだろう。
洗い場には稼働アーム式の鏡があるなど、ここにも「ワンランク上」
のこだわりが垣間見える。
ちなみに、大浴場の洗面器と洗い場の椅子も「透明」のものだった。
朝食の「差」は決定的なものだった。
多くのビジネスホテルチェーンでは現在、
「無料の朝食」を打ち出している。
宿泊客がビジネスホテルを選択する場合、
実は大浴場と並んで大きな要素を占めているのが、
この「朝食」だったりもする。
このホテルでは、朝食をあえて600円で提供している。
果たして、600円の価値はあるのだろうか?
早速、6時45分のオープンと同時に、朝食レストランに出向いてみた。
まず眼を引くのが、野菜スープなど、「健康」を意識した4種類のスープ。
バイキング形式なので、全種類を楽しむことができる。
また、ありがちなベーコンやスクランブルエッグも、
焼きたて・作りたてといった感じで、その他の食材も、
600円にしてはハイレベルと言えるものだった。
そして何よりも印象的だったのは、長方形の「取り皿」だった。
ひとつのトレイに4皿から5皿、きっちりと置くことができる。
これは丸い皿よりもはるかに使い勝手がよい。
それを意図して調達した皿なのかは不明だが、この朝食は
「もう一度食べたい」と思わせるものだった。
朝食込みで6,400円。結論は、相場プラス1,000円でも納得の内容。
一般的なビジネスホテルチェーンの地方店舗の宿泊料金は、
朝食付きで4,000円台から5,000円台。
CANDEO HOTELS(カンデオホテルズ)北上の6,400円という値段は、
昨今のビジネスホテル相場から言えば、1,000円程度は高い。
しかし、結論から言えば、
プラス1,000円程度の価値は充分にある、と思った。
インテリアに関しては趣味が分かれるとしても、
展望大浴場とこの朝食の存在だけでも、他のビジネスホテルに比べ、
1,000円多くに払う価値はある、と感じた。
蛇足だが、このホテルでは瓶ビールとおつまみのセットを
フロントにて600円で販売している。
単にビールとつまみだけなら、自動販売機で充分なのだろうが、
ビールとグラス、豆類のつまみが入ったバスケットをフロントで手渡されると、
たったそれだけのことなのに、
なぜか、特別に贅沢なサービスを受けているような錯覚に陥った。
この600円という値段も微妙な値段ではあるが、
同じ館内にある自動販売機では、酒類を買う気がしなくなった。
ほんの少しだけ、優雅な気分?を味わいたいという人には、
このホテルはお勧めだ。
問い合わせは
CANDEO HOTELS(カンデオホテルズ)北上